人生のうちで、大きな買い物のひとつである家。その際に、多くの人が利用するのが住宅ローンです。
住宅ローンで借りられる金額の目安は年収の5~7倍と言われており、購入する住宅の種類によっても年収倍率は異なります。ちなみに年収倍率とは、頭金を含む所要金額と年収の比率を表したものです。
▼スマートフォン時は横スクロールできます
住宅の種類 | 所要金額 | 年収倍率 |
---|---|---|
新築マンション | 4,545万円 | 7.0倍 |
土地付き注文住宅 | 4,397万円 | 7.4倍 |
注文住宅 | 3,534万円 | 6.7倍 |
建売住宅 | 3,495万円 | 6.8倍 |
中古マンション | 2,971万円 | 5.8倍 |
中古戸建 | 2,480万円 | 5.5倍 |
参照元:2020年度フラット35利用者調査[PDF](https://www.jhf.go.jp/files/400357456.pdf)
ただし年収倍率は地域によっても異なるため、あくまでも目安のひとつとするのが賢明。年収倍率だけで住宅ローンの借入額を決めると借り過ぎになる可能性もあるため、注意が必要です。
住宅ローンを借りるには、一定の条件をクリアする必要があります。金融機関によって条件は異なりますが、一般的な条件について見ていきましょう。
多くの金融機関が勤続年数をローン審査の項目に挙げており、1年以上の勤続年数が最低条件とされています。年齢については申込時の年齢が20歳以上、ローン完済時の年齢は80歳を上限としているケースが多めです。
金融機関の大半は、返済中に加入者が死亡するなどした場合に保険金でローン完済を行う「団体信用生命保険(団信)」への加入が条件となっています。この団信は健康状態が良好でないと加入できないことがあるため、現在の健康状態はもちろん、既往症などのチェックも行われます。
購入する土地・家屋といった不動産が、担保としてどの程度の価値を持つかが評価されます。担保評価が高いと、ローン審査も通りやすくなる傾向があります。
利息を含むローンの年間返済額を、年収で割ったものが返済負担率。返済負担率が高いと、滞納する可能性が高いとみなされ審査に通りにくくなります。
クレジットカードやローンに関する取引事実を記したもの。過去にローンを延滞していたなどの履歴があると、審査で不利になることがあります。
年収400万円で返済負担率が25%であった場合、借入できる金額は約2,791万円。返済期間を35年とすると、毎月の返済額はおよそ8万3,300円となります。
年収が500万円で返済負担率25%の場合、借入できる金額は3,485万円ほど。返済期間35年で、毎月の返済額は約10万4,000円です。
年収600万円・返済負担率25%・返済期間35年で借入できる金額は4,188万円ほど。毎月の返済額の目安は約12万5,000円となります。
住宅ローン契約時の家計がずっと続くと思っていたのに、リストラされて転職を余儀なくされてしまいました。なんとか転職できましたが当然収入は減ってしまい、以前のように住宅ローンを支払えなくなってしまいました。
子どもは2人と決めていたのに3人目ができ、子どもの進学先も公立から私立に変更することになりました。さらに親の介護費用も捻出しなければならなくなり、住宅ローンの返済が厳しくなってしまいました。
住宅購入のタイミングが遅く、ローンの完済は定年退職後となりました。定年後の返済には退職金を当てようと思っていましたが、思ったよりも金額が少ないという事態に。少ない退職金と年金だけで、残りのローンを支払うのは難しいです。
「住宅購入診断士」を育てる協会の理事長及び住宅に特化したファイナンシャルプランナー「住宅FP」の協会理事も兼任。家族そろっての食事や子どもの外遊び…といった「家族の想い出の場所」になるはずの家。そんな大切な場所を、ご家族が思い描く人生設計の中で無理なく幸せに暮らす支援ができればと、住宅購入の不安や悩みを何回でも相談できる「おうちの買い方相談室」を発足した。
「住宅購入診断士」を育てる協会の理事長及び住宅に特化したファイナンシャルプランナー「住宅FP」の協会理事も兼任。家族そろっての食事や子どもの外遊び…といった「家族の想い出の場所」になるはずの家。そんな大切な場所を、ご家族が思い描く人生設計の中で無理なく幸せに暮らす支援ができればと、住宅購入の不安や悩みを何回でも相談できる「おうちの買い方相談室」を発足した。
具体的な例として、夫(年収400万円)・妻(年収100万円)・4歳の子どもが1人いる家庭で借りられる金額を考えてみましょう。
夫1人で借りるとすると、400万円に対しての返済比率は一般的に約25%で計算されます。つまり100万円、これが年間で返済できる金額です。ただし、夫が別のローンを組んでいてその返済が月3万円だとすると、その返済額は年間36万円。これを考慮すると住宅ローンの返済に充てられるのは100-36で年間64万円、月々の支払いは約5万3千円となり、35年ローンの場合2,300万円ほどしか借りられないという計算になります。住宅ローンを組む前に車などのローンを組んだり携帯電話を購入(機種変更含む)すると、返済比率の額に組み込まれてしまうので注意が必要です。
また、住宅ローン審査では勤続年数もチェックされるため、住宅購入前の転職も考慮すべき。少なくとも1年は継続して働いていないと、住宅ローンを組めないことがあります。保険の加入などは問題ありませんが、住宅ローン審査が通ったからといって安易に変えないことが大事。住宅ローンをある程度支払ってみて、問題がなければ新規加入や変更を考えるとよいでしょう。
引用元:おうちの買い方相談室
(https://ouchino-kaikata.com/)
住宅購入の支援事業を中心に、子どもにお金の大切さを教える「キッズマネースクール」や保育園まで展開している、子育て世代を応援するビジネスを多く展開しているGOEN株式会社が運営する、何回通っても無料の住宅相談カウンター。
「おうちの買い方相談室」では、ファイナンシャルプランナー(FP)の中でも住宅に特化した「住宅FP」と日本住宅購入診断士協会認定の「住宅購入診断士」という、マイホーム購入の専門家が在籍。
資金計画と住宅選び、それぞれの分野について有資格者が客観的な立場でアドバイスを行っています。
ただ家を買うのではなく、家族との思い出の箱としての家を手に入れる、そして理想的な家を購入しながらも一生お金の心配をすることがない家計をつくる、そんなお手伝いをしています。