住宅の購入を考え始めたらおすすめしたい相談窓口。
プロのアドバイスが受けられる住宅購入の相談窓口は、自分の求める住宅を手に入れるための手順を知る方法でもあり、資金計画を立てる際になどにも活用すべきものです。
このページでは、住宅購入の相談先の種類や費用、それぞれの特徴を踏まえた注意点を紹介していきます。
相談していない方が50.5%と半数以上を占めています。
住宅の購入について相談したいけれど、どこに行ったらいいのかわからない…という人も多いのでは?
一般的に思いつく相談先といえば、ハウスメーカーなどを含む“不動産会社”といったところでしょうか。もちろん、これらの会社も住宅購入の相談先として挙げられますが、そのほかに銀行やファイナンシャルプランナー(FP)など様々あることも特徴です。
ここで大切なポイントの一つが、自分に合った相談先を見つけること。
住宅購入の相談は、家を買うための最初の一歩です。そのため、自分たちの住宅購入に関する疑問や不安を解消できる相談先に足を運ぶことが重要なのです。
では、今回挙げた3つの相談窓口の特徴についてもチェックしてみましょう。
土地や建物、家づくりなど不動産の専門家でもある不動産会社。ハウスメーカーや工務店では、家づくりや住宅ローンの相談会を提供する会社もあります。家づくりを依頼したい会社が既に決まっている場合は、相談先としても活用しましょう。
住宅購入の際の資金について疑問や不安がある方におすすめの相談先が銀行です。住宅ローン借入先でもある銀行では、ローン相談会を実施しているケースも多く、資金計画や住宅ローンの仕組みを勉強する方法として活用してみてもいいでしょう。
借入期間や金利など、住宅ローンにかかわる具体的な話が聞ける点もメリットです。
ファイナンシャルプランナーは、ライフイベントに応じた教育資金や住宅資金、老後の生活など、人生設計をするうえで欠かせない総合的な資金計画のアドバイスを行う専門家です。ライフスタイルを踏まえた住宅購入の計画を立てたい人の相談先としてもおすすめ。
相談する場合にかかる費用についても気になるところ。
不動産会社の場合、自社の完成見学会とあわせて相談会を実施しているケースが多い点も特徴です。そのため、基本的に無料で相談可能です。相談会では、その会社で提供する家づくりや住宅ローンについての話が聞けますが、相談会の時間や内容については各社それぞれ異なる場合があります。
銀行の相談窓口は、対面・電話・ネットなど様々な相談方法を提供している点が特徴。これらの方法は、各銀行によって異なりますが、無料で相談を受けることができます。また、平日夜間や休日に対面での相談の場を設けいている銀行もありますので、ご夫婦揃って相談したい場合には利用してみるといいでしょう。
ファイナンシャルプランナーへの相談の場合、有料となるケースが大半です。日本FP協会では、相談したい分野から対応可能なファイナンシャルプランナーを見つけることができます。相談料はファイナンシャルプランナーが提示する価格となるため、5,000円ほどのケースから数万円までと様々。(※2022年10月6日現在、日本FP協会より)
そのほか、住宅購入を専門とした無料相談窓口を開設する会社等でも、ファイナンシャルプランナーが在籍していることもありますので、事前に調べておくのもおすすめです。
独立系ファイナンシャルプランナーへの相談を検討する場合は、費用も踏まえて相談先を探しましょう。
相談先である『不動産会社』『銀行』『ファイナンシャルプランナー』では、それぞれメリット・デメリットがあります。
実際に相談する際、どのような点に注意すべきかについても確認してみましょう。
土地や住宅についての知識は不動産会社の強みです。そのため、住宅を購入する際の流れや必要な手続きなど、事例を踏まえたアドバイスがもらえる点は大きなメリットといえます。また、家づくりの相談にあわせて、住宅ローンや税金の相談に応じてくれる会社も多いでしょう。
但し、不動産会社では住宅購入の相談と営業を同じスタッフが担うことが大半のため、担当者によって保有する知識にバラつきがあることがデメリット。また、相談先の住宅を購入する前提のアドバイスであることも忘れてはいけません。どこの会社で家を購入・建築するか決まっていない場合や購入後の生活も考慮した資金計画を立てたい場合は、総合的なアドバイスがもらえる相談先を探すことがおすすめです。
住宅を購入する人のほとんどが住宅ローンを利用する現在では、銀行ごとに様々な住宅ローン商品を取り扱っています。
ここで押さえておきたいポイントは、相談先である銀行以外の住宅ローン商品についての相談には対応できないということです。そのため、各銀行が取り扱う住宅ローン商品の比較を行い、住宅ローンを決めたいという人には不向きかもしれません。
しかし、住宅ローンの基本や返済方法、返済期間中に病気になってしまった際の住宅ローンの扱いなど、住宅ローンに関する素朴な疑問はその場で解決することができます。
より具体的な相談をしたい人は、借入先候補の銀行の窓口を利用しましょう。
各家庭の収支や家族構成を基にライフプランニングと資金計画のアドバイスを受けられる相談先といえば、やはりファイナンシャルプランナーの在籍する相談窓口。
ファイナンシャルプランナーは、国家資格または民間資格を保有する暮らしに関わるお金の専門家です。住宅購入のタイミングに悩んでいる人やライフイベントに備えた住宅資金の計画がしたい人には、おすすめの相談先といえるでしょう。また、会社独自の商品を取り扱う不動産会社や銀行と異なり、無理のない返済計画を立てられる家づくりや家族に合った住宅ローンなどの中立的なアドバイスがもらえることもポイントです。
但し、同じ資格を保有するファイナンシャルプランナーであっても、経験や知識の深さなど、得意分野が人それぞれ違います。ファイナンシャルプランナーへの相談を検討する場合は、住宅の資金計画に強い相談先を見つけることも重要かもしれません。
今回は、住宅購入の相談な可能な3つの相談窓口を紹介しました。
これらの相談窓口を利用する前に、まず家族で話し合ってみることが大切です。
家族でも、疑問に思う点や不安な点は意外と違うものです。何が知りたいのか、どんなことが不安なのかなどを話し合うことで、自分たちに合った相談先を見つけることもできます。
話し合いにより聞きたいことが整理されている状態にすることも、相談前の準備として重要なポイントといえるでしょう。
保有資格:FP技能士3級、宅地建物取引士 (宅建士)、管理業務主任者
2014年の第2子出産を機に、不動産賃貸経営管理を中心とした事業を展開する不動産会社へ転職。賃貸マンションの維持管理をはじめ、分譲マンション管理組合の運営サポートなどを幅広く経験。同不動産会社に勤務しながら、2019年よりライター活動をスタート。
住宅購入の支援事業を中心に、子どもにお金の大切さを教える「キッズマネースクール」や保育園まで展開している、子育て世代を応援するビジネスを多く展開しているGOEN株式会社が運営する、何回通っても無料の住宅相談カウンター。
「おうちの買い方相談室」では、ファイナンシャルプランナー(FP)の中でも住宅に特化した「住宅FP」と日本住宅購入診断士協会認定の「住宅購入診断士」という、マイホーム購入の専門家が在籍。
資金計画と住宅選び、それぞれの分野について有資格者が客観的な立場でアドバイスを行っています。
ただ家を買うのではなく、家族との思い出の箱としての家を手に入れる、そして理想的な家を購入しながらも一生お金の心配をすることがない家計をつくる、そんなお手伝いをしています。