マイホーム購入を考えて住宅メーカーをインターネットで検索している際、「家づくりセミナー」や「家づくり勉強会」という言葉を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
開催している住宅会社は数多くありますが、実際に行ったことがないという人や参加するか悩んでいる人もいるでしょう。今回は、そんな人たちにも参考にしてもらいたい家づくりセミナーに参加するメリットや注意点等をまとめてお伝えしていきます。
皆さんは、家づくりのことをどこまでご存知ですか?
このようなイメージは、家づくりを検討する前からあるのではないでしょうか。もう少し詳しい方であれば、住宅ローンのことや工期、耐震性能・省エネ性能についてもご存知かもしれません。
家づくりは、住宅会社によって構造や性能はもちろん、デザインの特徴や強みが異なります。家づくりセミナーでは、どの会社でも共通する節税や補助金制度などの基本的な情報や知識に加え、自社の家づくりについて知ってもらう場として実施しているケースが多い傾向にあります。そのため、各住宅会社で独自の工夫を用いて開催していることもあります。
家づくりセミナーに参加するメリットについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
基礎知識を学べるという点が、セミナー参加の大きなメリットといえるでしょう。
家づくりをしていく中で、建築にかかわる専門用語や不動産購入に関する法律など、普段は馴染みのない言葉や手続きなどが数多く出てきます。知識のない状態で家づくりがスタートしてしまうと、「知っていればこうしたかった」という後悔が残ることもあります。
また、家づくりを依頼する住宅会社を決める際の判断基準にもなる、住宅性能や機能についての知識も得られます。モデルルームなどを実際に見て感じることも、家づくりのスタートとして大切なことです。
皆さんが気になる、お金のことも教えてくれるのが家づくりセミナーです。
当たり前ですが、住宅を購入するとき予算を決めますよね。住宅購入にかかる資金が高額であることは理解されている人がほとんどでしょう。しかし、どのような家づくりをした場合に価格を抑えることができるのかについて、知っている人は少ないのではないでしょうか。
特に注文住宅の場合は、間取りが自由に設計できる分、コストオーバーとなるケースがあります。間取りを決める際に、押さえておくべきポイントについて知ることで、予算内でありながら家族の理想が詰まった住宅を建てることも可能です。
プロしか知らないアドバイスを受けられることもセミナー参加のメリットでしょう。
家づくりセミナーでは、暮らしやすさにかかわる設計のポイントについても学べます。家づくりの経験豊富な住宅会社だからこそわかる、悪い設計となる具体例も聞けることは、自分たちの家づくりにも参考になります。
また、セミナーに参加することで、家事動線や収納など様々な工夫やアイディアを知ることができる点もメリットといえます。後悔しない家づくりのためにも、設計の良し悪しは知識として身に付けておいて損はないでしょう。
意外と悩むのが土地選びです。子どもがいる家庭の場合、エリアはある程度決まっているが、実際にどのような土地を選べばいいのか…と迷う方も少なるかりません。また、建てたいエリアでの土地探しを手探りで進めているという人もいるでしょう。
土地探しからの家づくりを進める人は数多くいるため、家づくりセミナーでも土地選びのポイントなどを織り交ぜて説明してくれるケースがあります。どのくらいの広さの土地にどのくらいの家が建てられるのか、イメージしやすくなる点もメリットでしょう。
セミナー参加は、ポイントを押さえた効率の良い土地探しをするヒントが得られるかもしれません。
家づくりで忘れてはいけない費用について直接聞くことができる点は、これから予算を決める家族にとってメリットでしょう。家づくりにはお金がかかります。それも、これまで支払ったことのないような大きな金額がかかるわけです。そのため、家づくりにかかるトータルコストについては、基礎知識とあわせて最初に身に付けておくべきものといえます。
建築費以外の費用についても、家づくりの手順に沿って確認することができるため、建てられる家の予算を検討する際に大いに役立ちます。家づくりに重要な予算だからこそ、セミナーで知識を補いましょう。
家づくりセミナーでは、家づくりに必要な基本的な知識と知っておくと得する情報のほか、開催しているハウスメーカー等の家づくりの特徴を知ることができます。
例えば、住宅性能でもある気密性や断熱性、耐震性能など建物の構造など、自社の家づくりの工夫や採用している製品等を見ることができる点もメリット。見てすぐわかるデザイン性に目が行きがちですが、どのような性能や機能があるのか把握することで、自分たちの家づくりの選択として幅も広がります。
複数の会社の家づくりへのこだわりを知ることは、ハウスメーカー選びには大切なポイントです。
忙しい家族でも参加可能なオンラインセミナー。最近では、オンラインを活用した家づくりセミナーを開催する会社も多数あります。
オンラインセミナーの場合は、家に居ながら家づくりの基礎が学べるため、小さな子どもがいる家庭でも気軽に参加できる点もメリットです。また、住宅会社によっては家づくりセミナーとしていつでも視聴可能な動画を提供しているケースもあります。
対面での家づくりセミナーに参加する勇気がない人などは、オンラインセミナーを受けるのもひとつの手です。対面のセミナーと同様、予約制で提供している場合が多いので、気になるセミナーがある際は申込方法等を確認してみましょう。
メリットも多いセミナー参加ですが、覚えておくべき注意点もあります。今回は、実際によくある注意点2つを紹介していきましょう。
セミナーに参加した場合、主催のハウスメーカーなど住宅会社からの営業は少なからずあるものと考えておきましょう。
セミナーへ申し込む際または出席した際に、個人情報を提出することとなります。そのため、現住所へのDMの送付や電話による営業がくる場合もあります。営業の頻度や内容は会社によって様々ではあるものの、自社での家づくりに興味を持ってくれた方に営業するスタイルが主流のため、何らかのアクションはあるでしょう。
営業が苦手な人もいると思いますが、完成見学会の情報や役立つ情報をもらえるケースもあるため、興味のある住宅会社のセミナーへ参加する等して、上手に活用することもポイントです。
住宅会社にとって、セミナーは自社の家づくりを知ってもらうための場でもあります。皆さんが知りたい家づくりの基本的な話はもちろんですが、自社の家づくりのこだわりや強みについて説明されるケースが大半です。
ここで重要な点は、見極めること。どの住宅会社でも、限られた時間の中で自社の商品を知ってもらい、興味を持ってもらえるよう工夫をしています。そのため、まずは住宅会社の強みや良さを知る場として捉え、ゆっくりと他の会社との違いについて整理したうえで依頼先を決めることがポイントでしょう。
複数のセミナーに参加することで、それぞれの家づくりの特徴やスタッフの雰囲気など感じ取りやすくなります。自分にあった住宅会社を見つけるためにも、注意すべき点を押さえながらセミナーへ参加してみることがおすすめです。
家づくりセミナーへの参加は、これから家づくりをスタートする人にとってメリットの方が大きいものといえます。
また、対面でのセミナーへ参加することで同じように家づくりをスタートする人たちと出会うこともできるでしょう。初めての家づくりでわからないことが多いのは、皆さん同じです。不安に感じることや疑問点など、一人で抱えているのならばぜひセミナーを活用してみましょう。
保有資格:FP技能士3級、宅地建物取引士 (宅建士)、管理業務主任者
2014年の第2子出産を機に、不動産賃貸経営管理を中心とした事業を展開する不動産会社へ転職。賃貸マンションの維持管理をはじめ、分譲マンション管理組合の運営サポートなどを幅広く経験。同不動産会社に勤務しながら、2019年よりライター活動をスタート。
引用元:おうちの買い方相談室
(https://ouchino-kaikata.com/)
住宅購入の支援事業を中心に、子どもにお金の大切さを教える「キッズマネースクール」や保育園まで展開している、子育て世代を応援するビジネスを多く展開しているGOEN株式会社が運営する、何回通っても無料の住宅相談カウンター。
「おうちの買い方相談室」では、ファイナンシャルプランナー(FP)の中でも住宅に特化した「住宅FP」と日本住宅購入診断士協会認定の「住宅購入診断士」という、マイホーム購入の専門家が在籍。
資金計画と住宅選び、それぞれの分野について有資格者が客観的な立場でアドバイスを行っています。
ただ家を買うのではなく、家族との思い出の箱としての家を手に入れる、そして理想的な家を購入しながらも一生お金の心配をすることがない家計をつくる、そんなお手伝いをしています。